2025/09/24
【機械サイズの選び方】
~エンローバーとケトルの最適容量を考える~
製菓や食品工場にとって、機械を導入するときに必ず悩むのが「サイズ選び」です。
大きすぎればコストや設置スペースの無駄になり、小さすぎれば生産効率が上がらない…。
ここでは、特にお問い合わせの多い エンローバー と 溶解ケトル のサイズを決める際の考え方を、具体例を交えながらご紹介します。
エンローバーのサイズの選び方

生産量から逆算する
例えば、直径5cmのビスケットを2列に並べて、コンベアを分速1mで流した場合
- 1mあたり約30個(1列10個 × 3列)が流れる→5cm感覚で投入スピードと仮定
- 1分で30個 → 1時間で1,800個の処理能力
つまり、この規模に対応するには コンベア幅250mm以上となります。
この場合、目標生産個数が時間3000個前後であれば、速度を倍、もしくは、コンベアの幅を倍にする必要があります。
製品サイズと列数
- 小型クッキーやビスケット → 3列や4列で大量処理
- 大きなケーキバーやパン → 1列流しが基本
製品サイズによってベルト幅は大きく変わります。
例えば直径3cmのクッキーを3列並べるなら 幅15〜20cm、直径10cmのパンを1列流すなら 幅12〜15cm が目安です。
弊社の最小サイズはネット幅250mmですので、クッキーなら3~4列、パンなら2列がこの機械の限界値になります。
コンベア速度と品質
スピードを速めれば生産量は増えますが、チョコの掛かり方が薄くなったり、製品が崩れやすくなるリスクがあります。
一般的な目安は 分速0.5〜2.0m。
スピード調整できるかどうかも機械選びの重要ポイントです。(スピード調整は標準装備)
規模別の目安
- 小規模工房:幅200〜300mmの小型タイプ
- 中規模工場:幅400〜600mmで2〜3列流し
- 大規模工場:幅800mm以上でライン化
ケトル容量の決め方

仕込み量から考える
例えば、1日にチョコレート300kgを使う場合:
- 1日3回仕込み → 1回100kgでOK → 100kgケトルが妥当
- 1日1回仕込み → 1回300kg → 300kgケトルが必要
このように、「1日の使用量 ÷ 仕込み回数」で必要容量を逆算できます。
ただし、仕込み回数が増えれば、それだけ人員コストも手間もかかるので注意が必要です。
原料の特性
- チョコレート:粘度が高く、大容量だと温度管理に時間がかかる
- シロップ類:粘度が低く、比較的スムーズに大容量仕込み可能
👉 特にチョコレートは、中型ケトルを複数回まわす方が品質が安定するケースもあります。
作業効率と人件費
- 大容量1回仕込み → 人件費効率は良いが、待ち時間が長い
- 小容量複数回仕込み → 溶解が早く、作業サイクルに合わせやすい
例:
- 100kgケトル:1バッチ1〜2時間
- 300kgケトル:1バッチ2〜3時間
※成分によって大きく変わるのでテスト段階で知っておきたい所☝
規模別の目安
- 小規模工房:50kg
- 中規模工場:100〜200kg
- 大規模工場:300kg以上
まとめ
機械のサイズ選びは「今の生産量」だけでなく「将来の拡張」も見据えることが大切です。
- エンローバーは「製品サイズ × 列数 × コンベア速度」から逆算
- ケトルは「1日の仕込み量 ÷ 回数」で容量を決定
弊社では、工場の規模や製品計画を丁寧にヒアリングし、最適なサイズをご提案しています。
「どのサイズを選んだら良いか迷っている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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